記事: SPECIAL INTERVIEW|BYBONG DIRECTOR
SPECIAL INTERVIEW|BYBONG DIRECTOR
MINIMEのオープン当初から人気が途絶えないアイテム「DELIGHT HARNESS」をはじめ、実用性とファッション性を兼ね備えたアイテムを手がける韓国ブランド、BYBONG(バイボン)。
今回はその代表を務めるイ・ソヨンさんに、ブランド立ち上げの背景や、「DELIGHT HARNESS」誕生の裏側についてお話を伺いました。

BYBONGが大事にしていること
BYBONGは、「犬と人、どちらにとっても心地よい時間を過ごせたら」という想いから生まれました。
目指しているのは、日常の中で自然に使える、快適で無理のないアイテムづくり。
トレンドを追いかけるのではなく、自分自身が本当に「欲しい」「必要だ」と感じたものだけを、丁寧に形にしています。

BYBONGを立ち上げたきっかけ
もともとアパレルブランドでデザイナーとして働いていたのですが、犬を飼い始めたことで、自然とペット用品にも関心を持つようになりました。
その中で感じたのが、「可愛いだけ」「機能的なだけ」といった、一面だけに偏ったアイテムが多いということ。
ファッション性があって、なおかつ着け心地の良いアイテムがなかなか見つからず、「それなら自分で作ってみよう」と思ったのが、BYBONGを立ち上げたきっかけです。

商品開発・制作で大事にしていること
なにより重視しているのは、犬の安全性と体に合った立体的な3Dパターン設計です。
特にハーネスは、胸や胴まわりの包み方によって、着け心地が大きく変わってしまうんです。
実際に着せながら、ズレや締め付けが出ないよう、何度もフィット感を調整しています。
ほんのわずかな動きでも違和感が出ないように、パターンや構造、縫製の細部に至るまで、すべて丁寧に確認しながら仕上げています。

DELIGHT HARNESSの最大の魅力は
シンプルなのに、単調にならない。どんな犬種や毛色、ウェアの上からでも自然に馴染み、全体のコーディネートにさりげなく溶け込むデザインです。
どんな犬種や毛色や洋服の上に重ねても、全体の雰囲気に溶け込んで、さりげない確かな存在感があります。
快適さ・スタイル・耐久性のすべてを妥協したくない方にぴったりのハーネスだと思います。

素材へのこだわり
犬の肌に直接触れるものだからこそ、最も大切にしているのは「やわらかく、刺激の少ない素材」であることです。
表地には、手に取った時にふんわりとした質感が感じられる生地を選び、裏側にはフィット感を支える補強剤を組み合わせています。
全体としてはやさしい肌あたりながら、着せるとしっかり身体を包み込んでくれる安心感。
日常使いでの摩擦や洗濯にも耐えられるよう、耐久性テストも丁寧に重ねています。
最終的な判断基準は「犬が長時間つけていて、快適かどうか」、それがBYBONGのものづくりにおける一番の軸です。

ハーネスを作る上で心がけていること
犬に着け心地がどうかを直接聞くことはできません。
だからこそ、動きや表情、仕草のひとつひとつを丁寧に観察することが大事だと思っています。
着用した時にずり落ちたり、擦れたりしていないか、安定しているか、ひとつずつ入念にチェックしながら付け心地の良さを追求しています。
「安心して心地よく散歩ができるように設計すること」
それが、私たちが最も重要だと考えていることです。