SPECIAL INTERVIEW | OPAAAP DIRECTOR Vol.2
前回に続き、韓国ソウル発ドッグデザイナーズブランドOPAAAP(オパープ)のディレクター、シン・ナリさんにインタビュー。
第2弾となる今回は、これからの展開や日本のお客さまへの思いについてお話を伺いました。
—— 日本との関わりはいつ頃から始まったのでしょうか。
ブランドディレクターとして、2014年から毎年日本に出張で来ていました。
仕事でも旅行でも何度も訪れていますが、東京は私が大好きな街なんです。
毎年2〜3回足を運ぶなかで、日本には素敵なショップが本当に多く、大規模な展示会も数多く開催されていることに驚きました。
当時の韓国にはそうした場がほとんどなかったので、"いつかOPAAAPのアイテムが日本のセレクトショップやインターペットのような展示会に並んだら素敵だな"と漠然とした夢を抱いていました。
まさかそれが現実になるなんて、その頃は想像もしていませんでしたね。
—— そして2022年、ついに日本でのローンチが実現したんですね。
はい。ご縁があって2022年に日本で初めてブランドをローンチすることになりました。
その時のことは今でも鮮明に覚えています。
中目黒近くの小さな会場を借りて、初めてPOPUPを開催しました。
今と違って、当時は韓国のブランドが日本でPOPUPをする前例がほとんどなくて、私自身も初めての経験でした。
誰も来てくれなかったらどうしよう。全然売れなかったらどうしよう。と不安でいっぱいでしたが、何もわからないまま、ただガムシャラに挑戦しました。
—— 初めての日本でのイベントはいかがでしたか?
そのとき来てくださったお客さまたちは、私が日本語をほとんど話せず「こんにちは」「ありがとうございます」くらいしか言えなかったにも関わらず、とても暖かく迎えてくださいました。
日本語がうまく話せなくても、一生懸命理解しようとしてくださって…。
韓国人であり、外国人である私にとって、本当に感動的な経験でした。
そうした瞬間の一つひとつが今でも鮮明に記憶に残っています。
—— その後も日本で多くのイベントを開催されてきましたね。
はい。これまでに20回近く日本でイベントを行ってきましたが、その度に足を運んでくださるお客さまがいます。
本当にありがたく思っていますし、私が日本に来ることが少しでもお客さまにとって楽しい体験になるのなら、これからも何度でも訪れたいと思っています。
その場で直接お会いし、感謝の気持ちを伝えることができるのは、私にとっても大切な時間です。
これからもそうした機会を大切にし、みなさんとの出会いを続けていきたいと考えています。
—— 日本で展開を始めた当時と、今とでは状況も変わってきていますよね。
2022年にOPAAAPが日本展開を始めた頃は、まだ韓国ブランドの進出はそれほど多くありませんでした。
でも今では多くの韓国ブランドが、日本企業を通じて、日本のペット服マーケットに流通するようになっています。
—— そうした中で、OPAAAPはどんな存在を目指していますか。
OPAAAPとしては"韓国からの輸入ブランド"として認知されるのではなく、日本のお客さまが普通の生活の中で自然と日本のブランドを選ぶように、もっと身近に感じてもらえる存在でありたいと考えています。
OPAAAPの雰囲気が恋しい、OPAAAPらしいデザインのアイテムが欲しい。
そう思った時に、日本全国どこからでも気軽に購入できる流通体制を整えていきたいんです。
—— 具体的にはどんな取り組みを進めているのでしょうか
韓国での発売や配送のプロセスをきちんと整え、日本で代理店を務めてくれているMINIMEと密に連携していきたいです。
お客さまには不便を感じさせることなく、安心して手に取っていただける体制を作っていきたいと思っています。
—— 改めて、日本のお客さまに伝えたい想いを教えてください。
こうして改めて話すと、なんだかちょっと恥ずかしいのですが…。
2022年から現在の2025年までの3年間、OPAAAPの新商品やイベントのたびに暖かく迎えてくださり、アイテムを好きでいてくださることに本当に感謝しています。
どんな商品を喜んでいただけるだろう?
どんなイベントなら楽しんでいただけるだろう?
そんなことばかり日々考えていますが、その気持ちが少しでも届いていたら嬉しいです。
—— 今後の日本での展開についてはどう考えていますか。
これからもMINIMEと良い関係を築きながら、日本のお客さまにとって魅力的なアイテムや楽しんでいただけるイベントをお届けしたいと思っています。
OPAAAPを通じて、これからも日本の皆さんに直接お会いできる機会を大切にしていきたいです。
日本の皆さん、いつも本当にありがとうございます。